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思いついた時に、雑に記していく感想ブログ

成仏させるために俺の人生の吃音地獄5選を聞いてくれ

 

吃音とは。

 

吃音(きつおん、どもり)は、話し言葉が滑らかに出ない発話障害のひとつです。単に「滑らかに話せない(非流暢:ひりゅうちょう)」と言ってもいろいろな症状がありますが,吃音に特徴的な非流暢には、以下の3つがあります。

音のくりかえし(連発)、例:「か、か、からす」
引き伸ばし(伸発)、例:「かーーらす」
ことばを出せずに間があいてしまう(難発、ブロック)、例:「・・・・からす」
上記のような、発話の流暢性(滑らかさ・リズミカルな流れ)を乱す話し方を吃音と定義しています

(国立障害者リハビリテーションセンター研究所HPより)

http://www.rehab.go.jp/ri/departj/kankaku/466/2/

 

 

自分は、言うなれば「隠れ吃音」の方だと思う。「あ、この人吃音だ」とは一発で思われないような、「なんとかしてる」タイプ。

 

そして、「吃音だ」と打ち明けると、「え?!ほんと?!全然分かんないよ!てかそんなに周りは気にしてないよ!」と90%の確率で言われる。周りは気にしてない?いや、いやいやいやいやいやいや。何よりも自分が気にしてる。

 

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小学生の頃、通信簿の備考欄に「吃音あり」と書かれていた。小学生の僕は、「ん、、?読めない、、なんだ、、?なに音、、、?」

 

あぁ、この前の健康診断で、聴診器を当てた時に「なんか雑音がする」って診察するおじいちゃんが笑ってたっけな。それか。それだ。と、自分を信じた。

 

時は流れ、大学に入った。なんと偶然にも、あの時読めなかった「吃音」の文字にこれまで一切出会うことはなかった。しかしある時、受講してた講義にて「吃音」の言葉に出会う。教科書の横の備考に「吃音とは、、」と、最初に書いた説明書きのようなものがあった。

 

今までの20年弱のことが一気に頭の中を流れ、僕はその夜とにかくひたすらに、泣き散らかした。

 

 

僕は上手にしゃべれない (teens’ best selections)

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吃音は、繰り返すが「発話障害」のひとつ。

 

・音のくりかえし(連発)、例:「か、か、からす」
・引き伸ばし(伸発)、例:「かーーらす」
・ことばを出せずに間があいてしまう(難発、ブロック)、例:「・・・・からす」

 

 

言いたい言葉は頭の中に完全に浮かんでいるが、思ったように口から言葉が出ない」という状況が、常日頃から付き纏う。

 

20年弱生きてきた中で、過去も今もこれからも、常に「話す」ことは必要とされる。

 

 

 

 

はい、ここで突然の

 

 

「俺の人生の吃音地獄5選」〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

 

 

 

・地獄その1「本読み」

小学生の頃にやる恒例儀式。これはその名の通り、地獄の儀式である。いや、公開処刑。悪魔の所業。もはや「吃音あるある不動の1位」。「今までで買ってよかったランキング1位はドラム式洗濯機です!」くらい不動。

いやほんと、「丸読み」がマジでしんどい。最初の席の生徒から自分の所までを逆算して、「自分のところは、ここだ!」をまず考える。そしてそこのセリフをひたすら心の中で暗唱する。どうやったら言えるか。どうやったら吃らずに言い退けるか。まず苦手な「あ行、か行、さ行、た行じゃないか」の確認。と思ったら1つ前だった!ちくしょう!死ねってか!俺に死ねって言うのか!を毎回やってる。そして無事に言いのけたものなら心の中で全力ガッツポーズ!!!その日の一大イベント終了。俺は無敵だー!!!!と思ったら読んでいるコンテンツが長すぎて2週目に突入するという絶望。教科書破り散らかすぞ。

(ちなみに家でやる宿題の「音読」はマジでやらない。「やりました」って嘘書きまくり。しかし筆跡で先生にバレる。でも無理。親にですら吃るのが恥ずかしい。)

 

 

・地獄その2「壮行式」

全校生徒に笑われるための行事。本読みよりさらに殺傷力が高い悪魔の儀式。

自分は幸い足が速く体力もあるほうで、中学生の頃に駅伝の主将を任されたことがある。

市の駅伝大会の前にやるのが、上記の通り「壮行式」。主将がやらなきゃいけないのは、「大会に向けての意気込み」「各区間ごとのメンバーの発表」。はい、地獄の始まり。

家で何度も何度も練習し、「これで、、これでいけるだろう!大丈夫だ!!!」と全校生徒の前に立ち、いざ、、、!しかし立ちはだかったのはイニシャル「K.K」の生徒。....死んだ。言う前に分かる。これは死んだ。案の定「き、、き、き、き、き、き、ききき、き、き、き、、」というイカレきった不審者みたいな声が体育館に響き渡る。でも紛れもなくこれは自分の声だ。地獄だ。そして全校生徒からはクス、、、クスクス、、、、、という笑い声。重なる地獄。誰か俺を殺してくれ。これじゃ市駅伝大会じゃない。死駅伝大会。襷で首を絞めてくれ。だれか俺を殺してくれ=助けてくれ。

 

 

・地獄その3「一年生を迎える会」

中学3年の頃に模試を受け、あまりのアホさに驚愕&絶望した僕は必死に勉強した。ひたすら勉強し、あろうことか志望校の学科へトップ入学した。(特殊な学科で、人数が少ないということもあったけど)

普通科のトップ入学は、入学式で言葉を述べる。そして僕の学科のトップは、先輩も集まる「一年生を迎える会」で言葉を述べることになる。設定が既に地獄。

「本日は、一年生を迎える会を開いていただき、誠にありがとうございます。」の「一年生」でい、い、い、いいい、い、い、い、いいい、、とガン吃り。壊れたASIMOか。無事に言えたと思ったら続く「誠に」でまま、ままままま、まままままままと再度ガン吃り。DJか。ここまできたらDJか俺は。すると先輩からは「頑張れ〜ww」あぁ?うるせぇ。誰だお前は。こっちはもう既に頑張ってんだよ。頑張りまくってるよ。前に立った事でさえ快挙だぞ。褒めろ。頑張れ〜wwじゃなくて讃えろよ。でも先輩よりも、なにより後ろに座っている同級生の視線がヤバい。怖すぎる。迎えられる側の一年生の代表で、君たちの感謝のお言葉を一身に背負い喋ってるのに突然DJぶちかましてる俺、、、刺してくれ。そのみんなの鋭い視線で俺を貫いてくれ。蜂の巣にしてくれ。

 

 

・地獄その4「面接」

はいきた。面接です。なにかと付きまとってくる、面接。

「面接マナー」、あれ誰考えたん?「入る前に3回程度ノックし、どうぞ、と言われたら失礼しますと言い入室」「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。●●と申します。よろしくお願いいたしますと言い、着席。」着席するまでハードル高くない?ヤバくない?入室時の「失礼します」の時点で「しーっ、ししし、しー、しししし」ってなってもう一度「どうぞ」って言われたことが何度あったか。入室前の時点で顔面真っ青よ。「あー、やらかした」が頭の中を高速で反復横跳びしている為、面接中は常に地獄。

「本日は〜」の構文でも、随伴症状出まくってかかと浮かせたり手で軽くもも辺りを叩いたりしてたら座った途端に「フフ、緊張してるね」だよ。うっせーーー!!!!!!!これやんないと言えないんじゃ!!!!!!!!わー!!!!!ここから帰らせろ!!!!早く終わらせろ!!!(採用してください!!!!!!!!)

トドメに帰りの「失礼しました」もしーしし、、しししし、しししし、とDJする始末。言い残したこと?特に無いです。帰ります。

 

 

※随伴症状

瞬き、体をこする、手足を振る、足や腰を軽く叩くなど、吃音状態を脱するために試みる動作が定着したもの。

 

 

 

・地獄その5「職場での電話対応」

これ、電話の相手と話すのはあまり深い地獄では無いんですよ。(地獄である事には変わりはないし出来れば電話対応したくない)

なにが一番地獄濃度が濃いかって、「同じ空間に話してるところを見てるであろう人がいる」こと。電話の相手側じゃないですよ。こちら側。隣とか後ろとか。まず、受け取る時の「お電話ありがとうございます」で吃るからね。最初の「お」。流暢に喋れるように、クッションとして「はい!」を最初に入れるのに「お」が言えず「はい!......」で止まるから、先に相手が話し始めるからね。地獄でしょう。相手は(ん?会社名言わないけどまぁいいか、、話し始めよう、、)で話し始めるけど、こちらで聞いてる他の人は「え?はい?!ちゃんと対応しなさいよ!」ってなるからね。だから自分は謎の間を挟みつつ、相手が話し始めたと同時くらいに「お電話ありがとうございます!」って言い始めるから少し気まずい空気になるから地獄。これは居合か?地獄の空気!これが地獄の空気!!

 

 

 

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要は、「他が聞いている環境」にめちゃめちゃ弱い。

 

 

 

 

目立つイベント以外にも、日常生活では小さな地獄がわんさか。

 

普通に話していて、軽い吃りが出たと思ったら、「さささささーささ、さ、って、どうしたwwんで?w」(んで?wじゃねぇ。その舌引きちぎるぞ。)と思いながらも、「すー、すみません。」と動揺しつつも続きを話す。

 

コンビニで「レジ袋つけますかー?」の問いに誠意を込めて「お願いします」!と返したいが、「お」で吃りたくないので、濁して言うように工夫して「願いします」と言う。するとその声は見事に飛沫防止のシートに阻まれて「はい?」と聞き返され、結局言いやすい「はい...」に直す。SuicaやPayPayを使用する時も一緒。特に「Suicaでお願いします」なんて言いにくい。新手の修行。

 

 

 

 

 

分かっている文章であれば、家とかその場で、それまでになんとか心の中でも実際に喋ってでも練習してる。

 

「あー、」「えー、」となんとか助走をつけてリズムをとり、格好悪くても話そうとする。

 

言いづらい、言い出しづらい言葉があれば、同意義語や近しい言葉に言い替えて話す事もある。というかもはや無意識に、日常的にやっている。

 

 

でも、どこかで吃って、笑われる。吃音者は必ずこの道を通る。

 

そのおかげもあってか、スポーツは個人競技をしてきたし、発表ごともやむを得ない場合を除いて避けて生きてきたし、小学生の頃の卒業文集には「仮面ライダーに変身する人になりたい」ではなく「仮面ライダースーツアクターになりたい」と書いたし(スーツアクターもマスクの下でガッツリ演技しなければならない事は後々知った)、実際の発言を必要としないネットにはどっぷり浸かった。(今も浸りきっている。)

 

 

 

あぁそうか。今までの人生、全部吃音が関係しているのか。とさえ思う。

 

序盤で話したように、幸い自分は「隠れ吃音」なんだと思う。目立つ場ではハッキリ言ってヤバいけど、多分、普通に話していると気付かないかもしれない。

 

ただ、こうやって悩んでいる人も沢山いるし、もっと重い人も、悩んでいる人もいる。「別にみんな気にしてないよ!」では無い。軽くても、本人が気にしている。

 

世の中には、ウリにしてる人だって、克服してる人だっているらしい。現大統領のバイデン氏も、昔は吃音に悩まされたそうだ。他にはマリリン・モンローサミュエル・L・ジャクソンブルース・ウィリスだって。すげーメンツ。

 

 

 

「俺、吃音なんです」と自ら勇気をだして言うと、幾らか楽になる。それは確か。でもその前に、「吃音」がもっと認知されて、話がしやすい環境・世の中になって欲しい。

 

 

 

吃音者の人生は、ノーマルより少しハードモードだ。

 

(というか、なんで「吃音」って名称なんだよ、、、「き」で吃るわ、、、、、ブツブツ)

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